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2017年2月13日のマーケット・コメント

先週末の2つの話題

 

先週末に、世界の注目を集めた日米首脳会談が行なわれましたが、完全な肩透かしに終わりました。会談内容は多数報道されていますので、ここでは割愛させていただきますが、やはりトランプ大統領の戦略は、「ツイッターで過激な書き込みをして、関係者に威圧感を与えて交渉での優位性を獲得する。それとは逆に、関係者との対面の場では、紳士的かつ親近感を相手に示すことで、交渉の優位性を確保する。」ということのようです。この見方が正しければ、会談で話題が出なかったからといって、問題視されていないとは限らず、日米間貿易や金融政策などに関して、再度ツイッターに過激な書き込みがあるリスクは常に存在する、ということになります。

 

さて、前回のコメントでご説明した「もうひとつの」注目材料のシカゴ筋ポジションですが、2月7日時点で55,060枚の円ショートと、1月31日の58,331枚から微減に留まりました。1月31日から2月7日は、米国市場でたびたびドル円の急落があり、111.60円という直近の安値もつけた1週間だったにもかかわらず微減に留まった、ということは、まだ「投げエネルギーの放出」が起こっていないことを意味します。以前指摘したように、シカゴ筋の平均簿価は114円台後半と推察されますので、4円以上の含み損になっても頑張ってポジションをキープした、ということになります。

 

次のデータは2月14日時点ですが、直近の円安ドル高進行で、いわゆる「やれやれ(含み損の減少を受けてポジションをクローズすること)」で円ショートの減少が示されたら、ドル円に対して、順張りにせよ逆張りにせよ積極的な買い目線で望めます。しかし逆に、シカゴ筋が簿価下げの追加円ショートを行なうことにより、円ショートの増加が示されたら、再び円高ドル安進行して円ショートが減少するか(その場合、中長期ポジションを仕込む)、あるいは推定平均簿価を明確に上回って円安ドル高進行するか(その場合、順張りでトレーディング・ポジションを仕込む)、どちらかが起こるまで様子見すべきでしょう。

 

推定平均簿価と同水準の115-115.50円はチャートでの節目にもなっていますので、115.50円を上抜けてきたら118円台を上限とするレンジにシフトした、と見て、軽くトレーディング・ポジションをとってもいいのではないか、と思われます。ただその場合、あくまでもレンジ内の動きを取るトレーディングであることと、115円を割り込んできたら潔く損切りする必要があることを忘れてはいけません。

 

トランプ大統領の財政政策が具体的に明らかになるには、まだまだ時間がかかり、ドル円のレンジを超えた上昇は起こりにくいことや、日本の企業業績発表がもうすぐ終わり、日本株を日経平均19,500円から一段高に押し上げる材料もないことを考えると、私個人的にはドル円がこの波動の延長で115.50円を上抜けていく可能性は低い、と考えています。