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2018年10月12日のマーケット・コメント

中国の9月貿易統計

 

本日、中国の9月の貿易統計が発表されました。米国からの輸入は前年同月比1%減の125億ドルでした。前年同月比で減少したのは、統計がぶれやすい春節の時期を除くと、2016年12月以来です。7月6日の第1弾340億ドル、8月23日の第2弾160億ドルの、米国による制裁関税の影響が、貿易に顕在化してきたということです。

 

一方、米国への輸出は前年同月比14%増の466億ドルで、8月の13%増から増加加速となりました。その結果、中国の米国向け貿易収支は前年同月比21%増の341億ドルの黒字となりました。言い換えれば、米国の中国向け貿易収支は前年同月比21%増の341億ドルとなったわけで、制裁関税の狙いである「中国向けの貿易赤字縮小」とは逆行する結果となっています。9月24日の第3弾2,000億ドルの発動に向けて関税前の駆け込み需要があり、10月に反動減になる可能性はありますが、いずれにせよ、トランプ政権が中国への制裁政策の手を緩められる状況ではないでしょう。

 

中国の上海総合指数は、本日2,536.665まで下落し年初来安値を更新した後、日本時間正午頃から急速に戻し、現在は前日比プラス圏で推移しています。おそらく今回も、政府系資金による買い支えが入ったものと思われます。しかしながら、中国政府は株式市場を買い支えることはできても、中国の実体経済の減速を人為的に支えることは出来ません。ましてや、一昨日の安川電機の決算が象徴する、中国の設備投資活動の減速を中国政府が制御することはできず、中国関連銘柄の業績悪化は確実です。

 

日本では四半期業績発表が本格的に始まるのが10月25日なので、それまでの期間は業績情報が出てこないので、日本株市場全体も中国関連銘柄も、下げすぎの反動で戻ることもあるかもしれませんが、中国関連銘柄の戻りは絶好の売り場と捉えましょう。