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2019年5月16日のマーケット・コメント

業績発表時期終了で目先はボックス相場入りか

 

昨日で日本の業績発表は終了しました。総じて言うと、製造業は下期回復をも込むも今期減益予想、非製造業は堅調見込みで、全体としては微減益と、事前の予想通りの内容となりました。実際には下期回復の可能性は低いと考えますが、市場がそれを織り込み始めるのは4-6月期業績発表が行なわれる7月から8月だと思われます。

 

昨日米国では、トランプ政権が5月18日が期限だった日欧に対する自動車関税発動を、最大限180日猶予する、との報道がありました。米国としては、制裁対象を当面は中国に集中し、優先順位の低い日欧は後回しにしたいということでしょう。今月の米国株下落もこの判断の要因でしょう。また、昨日発表された4月の米小売売り上げは事前予想の0.2%増を下回る0.2%減となり、2月に続き今年2回目の減少となりました。

 

これらを受けて米国市場では、米国株は上昇、米国債券も上昇(金利低下)、米ドル横ばいとなりました。米国株はリスクオフの後退、米国債券は景況感悪化懸念を織り込んだ、と解釈されますが、整合的反応とは言えず、昨日の動きがトレンドとなるとは思えません。米国株が下落するか、米国債券が下落するか、いずれかで整合性を取ってくると思われますが、目先は大きなニュースフローがないため、株も債券もボックス相場入りする可能性が高いと考えます。

 

ドル円も現状水準から大きく下落する事はないと考えられ、米国株がボックス相場入りするのであれば、日本株もボックス相場入りということになるでしょう。日経平均で言えば、今のところ20,750-21,750円が想定されるレンジですが、まだレンジが定まったとはいえない状態であり、この先20,500-21,500円などに変化する可能性はありますので、目先はボックスのレンジ見極めが必要です。その間、中長期投資家が売りにせよ買いにせよ大きく動いてくるとは想定できないため、短期投資家中心の動きが続くでしょう。つまり、ボックス相場ではある(上にも下にも抜けない)が、レンジの中では値動きが大きい相場となること予想します。目先は、レンジの上限に近づいたら売り、レンジの下限に近づいたら買いという、ボックス相場対応で臨むべきと考えます。