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2019年7月26日のマーケット・コメント

やはり企業業績は悪い-中国需要の回復感なし

 

今週から日本企業の業績発表が本格的に始まっています。水曜日に発表されたアドバンテスト(6857)は4-6月実績がポジティブ・サプライズで、昨日株価はストップ高まで急騰しました。同日発表の信越化学(4063)も堅調な内容で、台湾や米国の半導体企業の業績で予想を上回ったものがあったこともあり、昨日は半導体業界は底打ち反転か、という雰囲気になりました。しかし、昨日引け後発表のディスコ(6146)や日立化成(4217)の業績は予想を下回るもので、半導体業界全体が回復に向かっているのではなく、個別領域ごとに差異がある、ということが判明しつつあります。なおアドバンテスト(6857)は、5G関連領域からの特需があったようです。

 

最大の注目点は中国からの需要動向ですが、既に7月11日に発表した安川電機(6506)では底打ち感はありませんでしたが、いつも強気な会社は下期回復見通しを維持しました。しかし水曜日に発表の日本電産(6594)によれば「中国からの需要は落ち込みが続いており、底がまだ見えない」とのことであり、昨日発表の日立建機(6305)も中国の落ち込みが理由で予想を下回りました。オムロン(6645)も同様でした。今後、より多くの企業から中国需要に関するコメントがあると思いますが、実態は「減速が続いており、底打ち反転の時期はまだ見通せない」ということでしょう。政治情勢や経済統計との違和感はなく、安川電機が示した下期回復見通しには何の根拠もない、ということになっていくでしょう。

 

昨日の米国市場では、米国株下落、米国債券下落(金利上昇)、米ドル上昇となりました。FFレート先物が織り込む7月31日の利下げ幅は、昨日時点で0.285%まで低下し、利下げ幅はほぼ0.25%というコンセンサスが形成されつつあります。ドル円は昨日108円台半ばまで上昇しましたが、7月31日FOMCまでは直近高値の108.99円を上抜いていくことは難しいでしょう。