ここ1週間の日本株は先物主導で乱高下-下落の初期段階である証
本日の日本株は、寄りから非常に小動きな展開が続いたあと、10時20分頃から先物主導で250円の急落となりました。その後、先物は昼休みに急速に戻っています。今週を振り返ると、月曜日は後場途中から先物主導で急落、火曜日は日銀決定会合を受けて昼から先物主導で急上昇、昨日日中は22,200-22,500円の間で乱高下、昨日のイブニングは22,720円までの上値追いの後22,420円まで下落、という展開でした。先週の木曜日も先物主導で急落、先週金曜日も先物主導で安寄り後大幅上昇という展開でした。
このような日々や日中の価格変動性(ボラティリティ)が大きい展開は、上昇相場では絶対に起こりません。上昇相場では中長期投資家が買い姿勢を続けており、株価下落時には押し目買いを入れるため、その結果として値動きは穏やかになります。ここ1週間のような展開が示唆することは「中長期投資家は参加しておらず、もっぱら短期投資家主導の状況」であり「今が上昇相場ではなく下落相場の初期段階にある」であるということです。
バブル的な戻り相場が終わり下落相場が始まったと見られることは、すでに先週木曜日にお伝えしました。先物の売り建てや、現物口座しかお持ちでない方は1357などのインバースETFの購入により、ぜひ株価下落を収益化していただきたいのですが、もし機敏に動くことが可能せあれば、相場の乱高下を利用してポジション調整(ポジションを下落時に減らし、上昇時に増やす)をお勧めします。その際には、あくまでも下落から収益を得るポジションの増減にとどめ、戻りを取りに行こうとしては危険です。下落相場が始まったということは、抜けるとすれば下ですので。