2011年 11月 10日 (木) |
相場の短期見通し
ご存じのように9日の米国株は急落し、日本株は日経平均で8,500円と、最低ここまでは下がるだろうという水準まで来ました。
これまでお伝えしていた見通しに変化はなく、もし11日も下落するようであれば、少なくとも売りベットは解消すべきだと思います。10日に売りベット解消、11日以降も下げるようなら買い下がりでもいいと思います。(このレポートをお読みになるときには、10日は終わってしまっていますが。)
何度も同じことを申しあげて恐縮ですが、ここ最近動いているのは短期投資家ばかりで、中長期投資家はずっと様子見です。これは世界的に共通しています。これが続くうちは、ボックス相場が続く、と見ていいと思います。
ただ、一つだけ気になるのが、日米の株価の位置の違いです。米国株は10月初めの安値から10%以上高い水準にあるのに対して、日本株は安値からわずか2%高いだけの水準です。米国株が今後下落しても日本株の下落はそれに比べるとマイルドなものにはなるでしょうが、NYダウで11,000に迫るくらいまで下落したとすると、日本株は直近の安値を下回るかもしれません。ただ、そうなったからといって、新たな下落が始まるということではなく、日本株がタイの洪水やオリンパス問題など色々あったせいで水準を切り下げた、ということに過ぎないと思います。
あくまでも主体市場は米国株で、日本株は従属市場だということです。(残念なことではありますが。)