短期相場見通し - 微修正は余計だった
11月29日付のレポートで、
「戻りのめどですが、値幅としては日経平均で言うと、メインシナリオとしては75日移動平均線近辺であり10月後半にもみ合った水準である8,700円-8,800円を想定しています。」
とお伝えし、その後想定よりもやや相場は強いかと思い、12月1日付のレポートで、
「9,000円を超えるのは難しいだろうとの見方に変更はありませんが、9,000円手前まで行く可能性は高まったように思います。」
と戻りのめどを当初よりも100円ほど微修正しました。
しかし、これまでの結果を踏まえると、微修正は余計で、日経平均は12月7日の約8,730円をピークに、25日移動平均線を明確に割り込む水準まで下落しています。
今月後半の見通しですが、年末も迫ってきており、世界的に株式市場のボラティリティは徐々に低下していく中で、ボックスのレンジがだんだん狭くなっていく展開を想定しています。日経平均で言えば、月内の戻りは75日移動平均線がある8,650円-8,700円程度まで、下値は11月28日にアイランドリバーサルを形成した8,250円-8,300円程度だと思います。
以前お伝えしたように、年明けの1月から中長期投資家が買い始める可能性があるため、ボックスの下限近くで買ったポジションを持って、そのまま年を越す、というのもありだと思います。そうは言っても年末年始何が起こるか不安なので、ポジションを持って年を越したくない、という方は、上述の想定ボックスレンジの上限、下限近くになったらポジションを閉じたほうがいいでしょう。
目先、一旦ボックスの上限に戻ってから、年末に向けてボックスの下限までだらだら下がり、年末ぎりぎりにボックスの中ほどまで戻す、という流れをメインに考えていますが、このままボックスの下限までだらだら下がってから、最終週に「ふわっ」と戻る、という流れも否定できません。ただ、いずれにせよ、年内は急落する可能性は低い、と考えています。