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2012年1月11日のマーケット・コメント

膠着相場が続く中で

 

年が明けても中長期投資家の買いは見られず、全体の相場は膠着状態が続いています。そんな中で、一部の仕手系の銘柄が暴騰しているのが目につきますが、他にも小売専門店や介護関連など内需成長株に株価が堅調な銘柄が散見されます。このような中で、どのような視点でどのような投資行動を取るべきか考えたいと思います。

 

まず、相場全体(日経平均やTOPIX)ですが、日本株だけを見るとボックス圏のやや下の水準に思えます。ただ、米国株は戻り高値を更新し、ほぼ8月の大幅下落前の水準であることを考えると、ここからの上昇余地は大きくないと思います。米国株が下落したら、日本株は戻っていないため同じような下落はしないにせよ、それなりには下落してしまうでしょうし、米国株が高止まりする中で日本株がキャッチアップする可能性も否定できないことも考えると、相場全体へのベットは取りづらい状況だと言えます。

 

では相場つきはどうでしょうか。

現在に至るまで、市場参加者が最もリスクに感じているであろうことは、ヨーロッパ問題をはじめとするマクロ要因、それにより引き起こされる海外景気減速からの企業業績悪化懸念だと思われます。したがって、それらの要因が払しょくされるまでは、海外景気に影響を受けない、内需ニッチプレーヤー銘柄が買われやすい状況は続くでしょう。株価が高水準にあり、買い残が大量にたまっている銘柄を除き、直近の株価上昇を受けて内需ニッチプレーヤー銘柄をショートするのは得策ではない、ということかと思います。むしろそれらに対しては取り組みの変化に注意しながら「押し目買い」のスタンスで臨むべきでしょう。

上記のリスク要因に関して、もし「これで何とかなる」と市場参加者が思えるような状態になった場合は、相場つきは真逆に変化しますので、その時は内需売りの外需買いで臨み、戻りきるまでそのポジションをキープ、ということになります。

 

仕手系、材料系銘柄に対しては、完全に「需給重視」で臨むべきだと思います。年が明けてから、1日に10%以上上昇する低位材料株が散見されますが、信用取り組みの状況は銘柄によって大きく違い、この違いが上昇が持続するか、短期の上昇で終わるかの決め手です。安全策は、急騰時に買い残、売り残ともに急増し、その後明らかに上昇が終わってから買い残は高止まり、売り残は急減している銘柄をショートすることです。多少のリスクは覚悟で、高値近辺からショートしたいという方は、株価が上昇しているにもかかわらず、ネットの買い残(買い残引く売り残)が高水準でかつ増加傾向にある銘柄は、吹き値をショートしてもいいでしょう。大きく踏み上げられるリスクは限定的だからです。

逆に、上昇しながら売り残が増えている銘柄(多くの場合はそうなります)をショートするのはリスクが高いので、絶対に避けるべきです。株価がピークアウトして、ネット買い残がプラス(買い長)圏で増加傾向になるのを待ちましょう。早い遅いはありますが、どの急騰銘柄も必ずいずれはそうなりますから。