相場つきに変化
本日、相場つきに明らかな変化が見られました。
後場に入ってから日経平均は急伸しましたが、中身を見るとこれまで久しく見られなかった機械、電機などの外需銘柄主導です。これは、これまで株価が堅調だった内需銘柄を売り、夏以降株価の動きがずっとさえなかった外需銘柄を買う動きを始めた機関投資家が、明らかに存在することの現れです。また、はっきりはわかりませんが、日本株の出遅れ感に注目して、日本株に買いを入れてきた外人投資家が出てきたようにも思えます。
以前から指摘してきたように、現状の中長期投資家は、株式への資産配分比率を8月9月に大幅に減らした後、相当低位に保ち、株式のポートフォリオも外需セクターを軽めにしていると思われます。したがって、一旦本日のような動きが出てくると、追随するための動きが出やすい状況だということです。
明日明後日もこの流れが続くようであれば、欧米株、とくにアメリカ株が崩れない限り、同じ流れが10-12月期決算が発表される1月終わりから2月初めまでは続くと予想します。
10-12月期決算発表の内容はよくないと思われるため、2月は調整するかもしれませんが、3月4月には再び同様の流れになり、株式市場は戻り高値を試す展開になるだろうと考えています。
ただし、本決算が発表されるゴールデンウィーク前後には、各企業の発表してくる2012年度の業績予想が期待ほどのものではない、ということから、株式市場は徐々にピークアウトし、夏以降、再びヨーロッパ問題や米国景気懸念、さらには中国景気のハードランディング懸念などが取りざたされ、株式市場は大幅に下落するという予想に変化はありません。日経平均はリーマンショック後の安値を更新するまでの下落に見舞われる、と考えています。