2013年 2月 15日 (金) |
G20後の展開
今日と明日(2月15日、16日)に、モスクワでG20が開催されます。焦点の一つが、日本が現在行っている(正確に言うと行おうとしている)積極金融緩和とそれによる円安誘導について、どのような意見が聞かれるかです。議長国のロシアは、急激な円安誘導にかなり反対意見を持っておりますので、積極的円安誘導にブレーキをかけるような声明が発表される可能性はあります。それを警戒して、本日は円高株安となりました。
もし、市場が想定している以上に円安誘導にブレーキをかけるような声明が出てきて、週明けに為替が円高進行、株が下落するようであれば、そこは買い場と捉えたい、と考えます。前回のコメントでもご説明しましたが、明らかに米国は日本の積極金融緩和、円安誘導、デフレ脱却といった政策を支持しており、円高ドル安誘導するためのアクションを何か取ってくる、という可能性はありません。米国の同意のない中で米国以外の国が単独で何かアクションを取ってくる、ということは考えられません。円安トレンドは継続する、という事です。来週には日米首脳会談も予定されており、そこで日本の金融、財政政策への米国の賛同を確認することになるでしょう。
2月24,25日には欧州関連の不透明要因の一つであるイタリア選挙があり、それが終われば次期日銀総裁人事が見えてきます。来週は、為替も株も押し目を作って、いい買い場となることを期待します。