調整終了か
まずはお知らせですが、4月4日、5日は不在のため情報発信ができません。4日の日銀決定会合の内容に対するコメントがタイムリーに出来ず、申し訳ありません。
3月26日のコメントで、「ドル円は93円後半で調整終了かもしれないが、日経平均は12,000円近辺までの調整が欲しいところだ」としました。昨日、ドル円は92.57円、日経平均は11,806円まで調整しました。これでどちらも調整十分だと思われます。
まずドル円ですが、2月終わりのイタリア選挙の時の調整時には、値幅で直近高値から4円調整し、25日移動平均線からの下方かい離率は1.7%でした。これを今回当てはめると、直近高値が96.72円でしたので、そこから4円調整は92.72円、昨日の25日移動平均線が94.44円でしたので、そこから1.7%下方かい離は92.83円となります。昨日の安値92.57円と同水準です。
日経平均は、11月15日以降の「アベノミクス相場」で、調整時の調整幅は、直近高値から最大で5%でした。直近高値が12,650円でしたから、5%下落は12,018円となります。また、心理的な大台である12,000円を瞬間的に大きく割り込み、その後戻る動きとなっており、調整終了時の典型的な動きであると言えます。
明日の日銀決定会合の内容ですが、昨日の国会での答弁をずっと聞いていて思ったことは、おそらく「国債輪番オペと資産買い入れ基金を統合し、買い入れ対象国債はこれまで輪番オペでの買い入れ対象と同様、すなわち残存年数の制限を設けない。また、統合後の買い取り枠の更なる拡大を図る。」というものになりそうです。すなわち3月27日の日経新聞1面報道の通りになる、と思われます。「事前予想通り」ということになるわけですが、発表に向けて期待感が高まっている状況であれば、一旦出尽くしとなりやすいですが、今回は出尽くしを警戒して先回り売り、となっていますので、不透明感払拭という好反応になるのではないでしょうか。