祭りは派手に終わった
昨日のコメントで、昨日佳境に高値を付ける可能性が高い、とお伝えしましたが、昨日ではなく今日が高値になったと思います。ドル円が全く動かない中で、日経平均は2日間で一時700円以上の上昇となり、明らかに過熱しその後失速して引けました。日経平均やTOPIXもさることながら、マザーズ指数は昨日の11%上昇に続き、今日も一時9%に迫る上昇を見せましたが、後場急速に失速し、典型的に大相場の高値形成の動きになったと思います。
ただし昨日も指摘しましたように、個人投資家が主な参加となっている新興市場銘柄を中心とする銘柄群は、すべてが同時にピークアウトするわけではないでしょう。全体がピークアウトした後も、高値を取ってくる銘柄は残り、徐々にそのような銘柄が減っていく中で、最後まで頑張った銘柄の株価はとんでもないところまで上昇する、というのが、投資個人投資家銘柄の相場の終わり方だからです。
だからといって、事前にどの銘柄が最後まで頑張るのかは、事前には誰にもわからないので、そのような「危険な賭け」には参加しないでください。逆に、ここから安全にリターンが出せるのは、過去半年で相当株価が上昇していて、今回の決算ではっきりと期待外れに終わり、決算後の株価の反応がネガティブな、カラ売りのたまっていない銘柄のカラ売りです。たとえば富士通や東芝です。そのような銘柄を今持っている投資家がどのくらいの勢いで売ってくるかはわかりませんが、少なくとも新規買いの対象銘柄ではなくなるため、株価が上昇するリスクは非常に限定的だからです。
今日の米国株市場が大幅上昇となると、明日の日本株市場を見なければ今日ピークアウトかどうかわからなくなりますが、そうでなければ今日がピークの可能性は極めて高くなります。