日本株は今日か明日に戻り高値の公算
昨日のコメントで「日本株は今週中に戻り高値を付けるか」とご説明しましたが、昨日の米国株の上昇で、今日か明日の可能性が高くなったと思います。昨日の米国株の上昇は、エボラ感染患者の退院が最も大きな要因だと思われます。本日はFOMC声明が発表されます。そこではほぼ間違いなく予定通りQE3の終了が決定されるでしょう。米国の企業業績はほぼ出尽くしましたが、「悪くはないが迫力不足」=「株価下落要因にはならないが、同時に新値更新するほどの押し上げ要因にもならない」という状況で、さらに「エボラ患者退院」=「エボラ要因によるリスクオフ消滅」です。つまり、目先はこれ以上の好材料は期待できません。
昨日もご説明した通り、「QE3終了」=「利上げの時期に焦点」=「株価下落要因」です。しかしながらブルームバーグのアンケート調査によると、米国の64人のエコノミストのうち62人がQE3終了を予想し、同時に「相当な期間低金利政策を続ける」という文言が引き続きもり込まれることを予想しているようです。つまり、QE3終了を受けてすぐに米国株が下落する可能性もあれば、本日中は「QE3終了も含めFOMCは予想通り」として米国株は下落しないまま引ける可能性もあります。したがって、日本株の戻り高値は前者の場合は今日、後者の場合は明日ということになります。
昨日もホンダ(7267)が通期見通しの下方修正を発表しました。オムロン(6645)は上昇修正しましたが、コンセンサス水準までの上方修正でサプライズはありません。オムロンの株価上昇はJSRと同様にもっぱら自社株買いによるものです。今後も「迫力不足」の業績発表が続くことが予想されることに加え、今週金曜日は3連休前となりますので、金曜日の日本株は下落の可能性が高いでしょう。今日明日に15,500円より上でのカラ売りエントリーをお勧めします。