2015年 3月 31日 (火) |
やはり動きがおかしい日本株
昨日のNY市場では、個人消費統計や個人所得統計が堅調だったことを受けて、円安ドル高進行、米国株大幅上昇となりました。しかし、日本株は寄り付きは堅調だったものの、その後徐々に下落し続け、前日比でマイナスになる場面もありました。先週金曜日にお伝えしたように、明らかに動きがおかしくなっています。また、日本株はもはやドル円にも米国株にも全く連動せず、独自の動きをするようになったことがはっきりしました。前回のコメントの
「はっきりと下落トレンドが始まったかどうかは、まだ断定できません。しかし、すぐに下落トレンド入りしないとしても、今後いわゆる高値波乱状態が続き、高値更新は難しい状態が続く可能性が高いです。そしていずれ下抜けするでしょう。」
を再度強調します。
ドル円に関しては、米国でも日本でも円ショート&ドルロングのポジションは、アベノミクス相場始まって以来の低水準であり、需給整理は完全に終わった状態にあります。しかし、「需給整理が終了」=「すぐにも円安ドル高方向に上抜け」ではありません。取引高の少ない状態がしばらく続き、その間はもみ合い、ということも十分考えられるからです。ただ、「需給整理が終了」=「大幅な円高リスクは限定的」ということは言えるため、円高方向に調整時には安心して買い下がれる状態です。また、「需給整理が終了」=「潜在的円ショート&ドルロング需要は大きい」ということも言え、ひとたび大きな動きが出れば、5-10円という大きな値幅が出やすい状態だ、ということにもご留意ください。