2015年 4月 20日 (月) |
中国株乱高下-投機相場が終了へ向かい始めた兆し
本日、日本株は先週末の米国株の大幅下落を受けて安く始まったものの、すぐに切り返す動きとなり、10時30分に中国株が上昇して始まると、日本株はさらに上昇し、一時前日比プラスまで回復する場面がありました。その後、14時30分に中国株が急落して始まると、日本株は上昇分の半分を消して引けました。昨年11月の金融緩和(利下げ)をきっかけに中国株は上昇を続けており、金融緩和以降で中国株のCSI300指数は80%の上昇、年初来でも30%近い上昇となっています。しかし、ここにきて投機色を一気に強めてきたようです。
CSI300は、本日の高値の4671ポイントから現時点での安値の4493ポイントまで、3.8%もの下落となっています。以前から上昇相場の終了サインとしてご説明している、いわゆる「高値圏での急落」です。実績PERは19倍を超え、今期予想PERも16.4倍と、過去平均の12倍程度を大幅に上回っています。
中国政府は、経済成長のドライバーが公共投資から民間になかなか移行しない中、国民の経済的不満を和らげるために、株高政策を取ってきましたが、中国の不動産に続き、中国株ももはやバブルの領域に達し、過熱した投機相場になっています。中国株の急落は、当然日本株にも影響を与えると思われ、注意が必要です。