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2016年1月13日のマーケット・コメント

日本株はさすがに一旦戻り-でも18,000円は重いか

 

日本株は、年初から昨日まで6営業日連続下落、日経平均、TOPIXの年末からの下落率は昨日引け時点で、それぞれ9.5%、9.4%に達し、また騰落レシオも売られすぎとされる70を大きく下回る水準に達し、さすがに短期的に売られすぎ(下落スピードが速すぎ)感が高まっていました。原油価格は下げ止まり間を見せないものの、米国株市場および中国元市場の動きが落ち着いてきたことから、今日のところは日本株は反発の動きとなっています。

 

依然としてスタート地点から15%程度の規模の下落波動の道半ば、という見方に変化はありません。それを前提に考えると、道半ばの短期的な反発は下落スタートから直近安値の下落幅の3分の1戻しが戻りのめどとなります。今回でいうと、スタートが12月30日終値の19,033.71円、直近安値が昨日安値の17,184.78円ですから、3分の1戻しは17,801.09円となります。もう少し上値があったとしても、下落波動の道半ばであれば半値戻りは無理ということになり、半値戻りに当たる18,109.25円までは戻らない、ということになります。またテクニカル的には1月8日の高値17,975.31円がひとつのフシになります。つまり、戻りめどはいっぱいいっぱいで18,000円手前と考えられます。

 

戻り切る時期ですが、今週中、つまり明日か明後日の可能性が高いと思います。その理由は、1.今日の個別銘柄の動きを見ると、単純な短期リターンリバーサル(直近の株価下落率が高かった銘柄ほど上昇している)であり、特定の業種グループやバリュエーション、業績などによる選別的な押し目買いという雰囲気は無いことから、今日の主な買い手はショートカバー(カラ売りの買戻し)の可能性が高い。ショートカバー相場は短命。

2.来週から米国で10-12月期企業業績発表が本格化し、中国を始め新興国経済成長減速や商品価格大幅下落の企業業績への悪影響が一段と顕在化する。

3.そもそも中国政府の対応をはじめ、なんら問題の本質を変えることは起こっていない。原油価格もいまだ底値が見えない状況。

 

ドル円は株下落に引っ張られ、円高ドル安進行が続きました。注目すべきは、「ドルが売られている」のではなく「円が買われている」ことです。現状のファンダメンタルズからは、円を買う理由は何一つありません。昔からの条件反射で「株大幅下落=リスクオフ=円買い」という反応に過ぎません。これまで、「株が大きく下落する初動では円ショート&ドルロングのポジション調整や上記の条件反射的行動で株安円高となるが、株が反発しなくても一旦下げ止まるだけで円安ドル高に戻る」とご説明してきました。この考えは今でも変化無いのですが、年初からの動きは株があまりにも急激に売られ続け、その結果円高に引っ張られ続けた、ということだと考えられます。

 

1月5日時点のシカゴ筋のポジションは、すでにアベノミクス相場始まって以来のネットで円ロング(円ロングが円ショートを上回る)となっており、それだけ見ると、もはやポジション整理による円高進行はあり得ないという状況に来ています。東京のポジションはまだドルロングなので、ポジション調整による円高進行余地がまったく無い、とは言えません。しかし今残るポジションの大半が中長期ドルロング・ポジションで、短期投資家のポジション整理はほぼ終わったと思われます。直近安値の116.68円を割れて円高進行しない限り、新たなポジション整理は起こらない状況でしょう。

 

日本株が戻り切るときにはドル円は119円台で、その後は株下落にまだ多少引っ張られるものの、その程度はかなりマイルドになるイメージです。余力に問題が無ければ今買っていっていいと思いますが、リスク管理を優先するならば、一旦株もドル円も戻り切った後、株下落にどの程度ドル円が引っ張られるようになるか、確認してから買い増しでしょう。