2016年 1月 21日 (木) |
昨日の欧米市場で一旦セリング・クライマックスか
昨日、東京市場でのドル円、日本株の大幅下落の後、欧州市場でドル円は115円台まで急落、米国市場で日経平均先物は15,000円台まで急落し、典型的なセリング・クライマックスの動きになったと思います。これで今回の下落第2波動は終了し、一旦戻りを試してから下落第3波動が始まる、という展開が予想されます。
日経平均の戻りのめどですが、下げの3分の1までは戻るが半値までは戻らない、というのが過去の下落相場の中での戻りのパターンです。下落第2波動のスタートが19,033円、昨日イブニングの安値が15,930円ですので、3分の1戻りは約17,000円、半値戻りが約17,500円です。したがって戻りめどは17,000円台前半です。ただし、そこに向けて買いから入って戻りを取りにいくことは決してお勧めできません。もし売りポジションがあるなら一旦買い戻して、戻りめどに達したら売り直す、という対応をお勧めします。
ところで昨日の安川電機(6506)から、日本でも10-12月期業績発表が始まりました。安川は通期営業利益予想を365億円から355億円に下方修正しました。株価は年明け以降大幅に調整し、ある程度の下方修正は織り込まれていたと思われるところ、今日の株価の反応は大幅下落です。たった10億円の下方修正でも、相場全体が業績懸念に包まれ下落基調の中では、たとえ小幅であっても、下方修正が投資家の背中を押す形で売却を決断させる、という現在の相場の図式の表れだと思います。