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2016年12月1日のマーケット・コメント

日経平均先物、引け5秒前に2,500枚の売り物

 

本日の日本市場は、昨日のOPEC総会での減産合意を受けて、原油価格上昇、期待インフレ率の上昇、米国長期金利上昇、日米金利差拡大により円安ドル高進行、という米国市場での動きを受けて、円安株高となりました。前場は日本株、ドル円ともに上値追いしましたが、後場には共に弱含む展開となりました。

 

驚いたのは日経平均先物の引け方です。日中の高値18,760円から15時時点では18,500円を挟む水準まで調整し、15時10分時点でも18,490円でした。15時10分からのオークションタイムでもずっと18,500円程度の気配でしたが、15時15分の引け際、引け5秒前に2,500枚の売り注文が入り、結局引けは18,400円となりました。

 

トランプ大統領当選以来の「トランプ相場」で、日本株の上昇を牽引してきたのは、明らかに海外の大型ヘッジファンドを中心とする短期投資家であり、上昇は先物主導で行なわれてきました。うまく下で先物の買いポジションを作った投資家は、相場が上げ基調のうちに、市場インパクトを出さずに利食い売りしたいでしょう。

 

昨日も、ドル円の動きに比べ、日経平均先物は明らかに上値の重い展開でした。大口の日経平均先物の買い手が、一日かけて計らい(1日かけて少しずつ執行することで、市場インパクトを出さずに注文執行する方法)で大量の先物買いポジションを売りさばいた可能性が高いと思います。今日の引け際の動きも、同様に大口の先物の買い手が利食って来た可能性が高いと思われます。

 

つまり、上昇を牽引してきた大口短期投資家がポジション・クローズを始めた、ということであり、市場は当面のピークを付けつつある、ということを示唆するのではないかと思います。ただし、少なくとも12月14日FOMCまで、おそらく年内いっぱいは日経平均18,000円、ドル円110円を割り込むことはなく、前回のコメントでご説明したように高値ボックス圏でのもみ合いの展開を予想します。