2016年 3月 16日 (水) |
日銀終了、今日はFOMC
昨日の日銀決定会合では、予想通り政策変更なしでした。今後の市場変動次第ではありますが、次回の4月28日の決定会合では、量の拡大、すなわち国債買い入れ額の増額が決められる可能性があるでしょう。
今日(日本時間では明日の早朝)は、米国FOMC声明発表があります。メインシナリオは、利上げ決定は見送られるが、このまま行けば6月には利上げをする、という「6月利上げ予告」の内容になることです。3ヶ月かけてじっくりと6月利上げを市場に織り込んでもらい、サプライズのない形で6月に利上げを行ないたい、というのがFRBの狙いだと思われます。
シカゴ筋のポジションを見ると、3月8日時点でリーマンショック時以来の円ロング・ポジションの積みあがり、となっています。一気に円安ドル高進行する燃料はたまっているということです。点火しなければ燃料は燃えませんが、今回のFOMCが点火の役割をする可能性は十分あると思えます。もし115円を明確に抜けたら、そこは割り切って順張りで着いていくべきでしょう。欧米株が下落しなければ、日本株は円安進行の初動では上昇の反応をするでしょう。しかしあくまでも「初動」だけで、業績悪化が鮮明になってきている以上、日本株の上値は限定的だと思います。「吹き値はカラ売り」の対応です。