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2016年3月17日のマーケット・コメント

3月FOMC終了

 

昨日、米国でFOMC声明が発表されました。内容は、私の予想とほぼ同様で「今回は利上げは見送るが、次回の4月27日の会合にも利上げに踏み切るかもしれない」「ドット・チャートから読み取れる、FOMCメンバーが予想する年内乗り上げ回数は、12月時点の4回から今回は2回に減少」というものでした。やはりメインシナリオは「6月利上げ、状況次第で9月か12月に再度利上げ」をFRBは考えているようです。

 

市場の反応は、株高、ドル安、原油高、となり、残念ながら円ロング・ポジションの巻き戻しによる円安ドル高進行の点火薬とはなりませんでした。昨日は円安進行でも日本株は下落、本日は円高進行でも日本株は上昇となっており、急激な変動でない限り、日本株はドル円よりも欧米株式市場との相関が強まってきた感があります。ドル円は当面、112-114円を中心とするもみ合い、日経平均は下限が16,500円程度、上限は現状水準の17,300円程度のもみ合いと予想します。

 

1-3月期の業績発表が始まるまでの向こう1ヶ月程度は材料不足であり、大手企業の破綻など偶発的なニュースフローがない限りトレンドは出にくく、トレーディング対応するしかなさそうです。日本株は現状水準でカラ売り、16,500円に迫ったところで買い戻し、ドル円は112円台前半から買い下がり、114円近辺から売りあがってポジションを軽くする、という対応でしょう。ただし、トレンドが出た、と思える動きになったら、切り替えて順張り対応です。