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2016年3月18日のマーケット・コメント

覆面介入か

 

昨日、ドル円は想定を大きく越える激しい動きになりました。特に欧州時間になってからの動きは注目です。日本時間の午後8時40分ごろに、急落して一気に111円を割り込んだ後、日本時間の午後9時過ぎに、今度は急反発して午後9時35分には112円台回復まで上昇しました。急反発が始まってから高値をつけるまで30分間ありますので、これはレートチェックではありません。おそらく小規模な覆面介入だと思われます。

 

これまでレートチェックと思われる動きは2回ありました。2月11日欧州時間に111.50円近辺と2月23日東京時間に112円割れでした。今回は111円を割れ、110.70円近辺で覆面介入と思われる動きとなりました。以上を合わせて考えると、政府・日銀は「110円を割ったら円高進行に歯止めがきかなくなりそうだ。なので、一瞬たりとも110円は割らせない。」と考えている可能性が高そうです。

 

午前10時10分現在、ドル円はまたしても111円を割り込んできました。上記の想像が正しければ、東京時間に何らかのアクションがあるはずです。もしそうなれば、日本株も反発すると思われますので、日本株のカラ売りポジションは一旦クローズ、反発したら売り直し、でしょう。