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2016年4月5日のマーケット・コメント

日本株はボックス下方シフトの可能性大

 

本日、日経平均は明確に16,000円を割り込んだことで、昨日のコメントでご説明したように、ボックス・レンジの下方シフトとなった可能性が高いです。あえて「可能性が高い」と断定していないのは、まだボックスの下限を確認できていない以上、ボックスではなく「スタートから15%程度下落の新たな下げ波動の途中」という可能性を否定できないからです。

 

メインシナリオとするのは、4月28日までは15,000円台後半(下限は15,500円近辺)-16,000円台前半(上限は16,500円近辺)のレンジでのボックス相場、28日の日銀決定会合終了、企業業績の2015年度実績および2016年度会社見通し発表の進行で、2016年度の業績懸念が広がり、5月にスタートから15%程度下落の大きな下げ波動、です。

 

マイナーシナリオは、現在は今年3回目となる大きな下げ波動の途中、です。スタートをどこから取るかによりますが、今回の下落直前の高値17,168円(3月28日)をスタートとすると、13%-17%下落するとすれば、目先の下値めどは14,936円-14,249円(15%下落は14,593円)、明確な下落が始まった日の寄り付きの17,078円(3月30日)をスタートとすると、同様に下値めどは14,858円-14,175円(15%下落は14,516円)となりますので、前回の安値14,866円(2月12日)を更新する14,000円台半ばが目先の下値めどとなるでしょう。

 

トレーディングとしては、戻りを取りに買いから入るのではなく、底打ち(=ボックスの下限)を確認した後に、16,000円台前半を売りから入り、売り上がる、とするのが安全でしょう。ボックスと決め付け見切り発車で、たとえば15,700円辺りから買いから入って買い下がってしまうと、下抜けした場合に大損になりますし、買値までもう戻らないかもしれません。下落相場で買い下がることほど危険行為はない、ということを強調します。