2016年 6月 30日 (木) |
そろそろ戻りは終了か
イギリスのEU離脱決定を受けた急落から、今週は世界的に株式市場は戻り基調となっています。日経平均で見ると、急落前の高値が16,389円、急落後の安値が14,864円ですので、半値戻りが15,627円、日経平均先物で見ると、高値16,490円安値14,790円ですので、半値戻りは15,640円となります。本日の上昇で半値戻りが達成された、ということです。
NYダウで見ると、高値18,011、安値17,063で、昨日の終値は17,695ですので、ちょうど3分の2戻り、ドイツのDAXで見ると、高値10,341、安値9,214で、昨日の終値は9,612ですので、3分の1強の戻りとなっています。
今回のイギリスのEU離脱により、さまざまな経済的悪影響が出てくるドイツ株が3分の1戻り、ほぼまったく影響を受けない米国株が3分の2戻り、直接的な影響は小さいものの円高進行から悪影響を受ける日本株が半値戻り、となっており、違和感のない動きと言えるでしょう。それぞれの節目まで戻ったことで、戻り達成感が出てきてもまったくおかしくないでしょう。
加えて、前回のコメントでもご説明したとおり、7月に入ると中長期投資家の資産配分変更に伴う株売りが出てくる可能性が高い、と考えられます。次の下落に備えるべきときが来た、と考えます。