2016年 8月 17日 (水) |
日銀ETF買い入れ出動基準を探る
8月5日付のコメントで、日銀のETF買い入れ出動基準は「前場引け時点で前日比マイナスの日の後場に買い入れを行う」ということで間違いない様です。昨日は、昼休みの間にドル円が急落、後場日本株は大幅下落となりましたが、日銀のETF買い入れは行われませんでした。このことが「前場引けを基準に後場動く」ということを裏付けました。しかしながら「どの指数がどの程度マイナスになったら」ということがまだはっきりしません。
初めて707億円の買い入れ出動した8月4日は、前場引け時点で日経平均は前日比-0.39%、TOPIXは前日比-0.24%でした。昨日は前場引け時点で、日経平均は前日比-0.25%、TOPIXは前日比-0.05%でした。市場では、前日比-0.2%を上回って下落だったら買い出動、という分析がなされていますが、これが正しいとして昨日の買い入れ見送りと合わせて考えると、以下の2つの可能性があります。
1.日経平均とTOPIXが両方とも前場引け時点で-0.2%を上回って下落だったら買い出動。
2.基準は日経平均ではなく市場を幅広くカバーするTOPIXで、TOPIXが前場引け時点で前日比-0.2%を上回って下落だったら買い出動。
TOPIX連動ETFだけでなく日経平均連動ETFも買い入れている(むしろ日経平均連動ETFをより多く買い入れている)ことを考えると、上記2.の可能性は低いと思われ、上記1.の可能性が高いでしょう。