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2016年8月24日のマーケット・コメント

日銀ETF買い入れ出動基準を探る(3)-基準下落率は0.2%ではなかった

 

昨日は、前場引け時点で、日経平均が前日比0.22%下落、TOPIXが前日比0.27%下落でしたので、「1.前場引け時点で」「2.日経平均、TOPIXともに」「3.前日比0.2%以上下落」で、「4.日銀は後場にETF買い入れ出動」という基準であれば、昨日後場には買い出動したはずでした。後場寄り後上昇したので、てっきり買い入れが入っていると思いましたが、実際には買い入れは行なわれていませんでした。基準推察の見直しが必要になりました。

 

8月18日(前場寄りは日経平均、TOPIXともに前日比1%程度下落。前場引けで日経平均は0.19%下落、TOPIXは0.39%下落まで戻す。後場に入り再び下落し、後場引けは日経平均、TOPIXともに1.5%程度下落。)に日銀の買い入れが行われなかったことを考えると、「1.前場引け時点で」「4.日銀は後場にETF買い入れ出動」の条件は間違いなさそうなので、今月に前場引け時点で前日比下落となった日の動きをまとめます。

 

数字はすべて前日比の下落率です。

8月4日(買い入れ出動):日経平均 0.39%、TOPIX 0.25%

8月10日(買い入れ出動):日経平均 0.29%、TOPIX 0.41%

8月16日(出動せず):日経平均 0.25%、TOPIX 0.05%

8月18日(出動せず):日経平均 0.19%、TOPIX 0.39%

8月23日(出動せず):日経平均 0.22%、TOPIX 0.27%

 

各証券会社の分析によると、出動基準は「TOPIXが前場引け時点で0.2%以上下落」だ、とされてきましたが、8月18日、8月23日に出動せず、だった事からこれは間違いだということになります。日経平均だけを基準にしているということでもなさそうであり、やはり「2.日経平均、TOPIXともに」で間違いないでしょう。

 

そうすると残る問題は「3.前日比0.2%以上下落」の下落率が0.2%ではなく何%が基準なのか、ということです。上記の下落率と日銀の行動を見直すと、唯一の可能性は「基準は0.25%」となります。つまり、「1.前場引け時点で」「2.日経平均、TOPIXともに」「3.前日比0.25%以上下落」で、「4.日銀は後場にETF買い入れ出動」が基準だと推察されます。今後の日銀の行動により、この推察を検証していきたいと思います。