2016年 9月 14日 (水) |
日銀ETF買い入れ出動基準-基準は更に緩和された模様
一昨日のコメントで、日銀ETF買い入れ出動基準について、
新たな基準は、
「1.前場引け時点で」「2.日経平均、TOPIXいずれかが」「3.前日比0.25%以上下落」で、「4.日銀は後場にETF買い入れ出動」が基準
だと思われます。
とご説明しました。ところが、上記想定に反し、昨日も買い入れが行われたことを受け、推定基準を更に見直す必要が出てきました。
(数字は前場引け時点の前日引け値比の下落率)
9月8日(出動せず):日経平均0.24%、TOPIX 0.23%
9月9日(買い入れ出動):日経平均 0.19%、TOPIX 0.31%
9月13日(買い入れ出動):日経平均 0.02%上昇、TOPIX 0.24%
これに整合性をもたせることはできないため、今週に入って更に出動基準を緩和してきた、と考えざるを得ません。想定される新たな基準は、
「1.前場引け時点で」「2.日経平均、TOPIXいずれかが」「3.前日比0.2%以上下落」で、「4.日銀は後場にETF買い入れ出動」が基準
です。
本日は前場引けで、日経平均が前日比0.24%下落、TOPIXが0.28%下落ですから、本日も日銀は買い入れ出動するはずです。もし本日の買い入れ出動が無かったら、考えにくいことですが、固まった基準は無く恣意的に出動を決めている、ということになります。また、日銀ETF買い入れの市場インパクトですが、1回当たり0.1-0.2%と推計されます。