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2016年9月30日のマーケット・コメント

10月は資産配分変更に伴う外人売りに注意

 

今日で7-9月期が終わり、来週から新たな四半期に入ります。これまで何度かご説明していますが、中長期グローバル運用会社は、通常四半期ごとに資産配分(アセット・アロケーション)の見直しを行ないます。今年を振り返っても、1月は明らかに資産配分変更の売りが始まりました。4-6月期には結果的に大きな売り越しにはならなかったものの、4月初めも外人からの売りが来ました。7月初めも同様でした。

 

最近の主体別売買動向を見ると、外人投資家は8月に約4,700億円、9月は19日の週までで約9,200億円売りこしており、資産配分変更の方向は「日本株削減」です。(日本株だけではなく、世界的に株を削減している可能性が高いですが。)以下の目先の多くのリスク・ファクターを考えると、10月中に資産配分変更の動きが始まり、10-12月期は1-3月期(外人は約5兆円売り越し)と同規模の売りが来る可能性が高いと思われます。

 

目先のリスク・ファクター

1.ドイツ銀行を初め、欧州銀行問題の拡大。(現在進行中)

2.米国大統領選をめぐる不透明感。(11月8日の大統領選に向けて)

3.7-9月期業績と今後の業績見通しの発表。(米国では10月半ばから、日本では10月終わりから)

4.中国、ブラジルなど大型新興国の経済問題の表面化。(いつ出てもおかしくない)

5.OPECの減産合意が最終的には決着できないとの織り込みが進むことによる、原油価格の大幅下落。(11月30日頃の次回OPEC総会に向けて)

6.米国12月利上げ確立上昇とそれに伴う長期金利上昇。(12月14日のFOMCに向けて)(注:長期金利上昇=株のバリュエーション押し下げ要因)

 

もし大型優良株主導で、日本株が大きく下落を始めたら、その背景には中長期グローバル運用会社の資産配分変更に伴う売りが始まった、とお考えください。1月、2月に見られたように、その下落波動は、スタートから下落率で13-17%、期間で2週間-1ヶ月、の規模となりますので、中途半端なところで買いを入れるのは危険だとご認識ください。「始まった」と思われるときには、またお知らせします。