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2017年11月16日のマーケット・コメント

動きの怪しさが増す米国株

 

まず米国株寄り付き前に発表された消費者物価指数(CPI)と小売売り上げですが、どちらも事前予想にほぼ一致した内容でした。発表を受けて、米国10年国債利回り、ドル円ともに上下に動きましたが、基本的に市場インパクトはなかったと考えるべきでしょう。日欧株の下落を受けて、米国株は寄り付きから下落、しかしまたしてもその後戻すという展開でしたが、これまでと違い引けにかけて再びやや売られました。これまでは戻った水準からほぼ横ばいで引けまで推移していましたので、値動きの怪しさが一段増した感じがします。

 

VIX指数は寄り付き直後の下落の際に、一気に14.51ポイントまで急上昇し、その後低下したものの引け値は13.13ポイントと、8月以来の高水準でした。一昨日と昨日のコメントでもご説明しましたが、米国株市場での下落リスクの織り込みは着実に進んできていると言えます。

 

インドの通信会社リライアンスに続き、エクアドルの国営石油会社ペトロアマゾナスも債務不履行(デフォルト)を起こした模様で、新興国の過剰債務リスクが少しずつ顕在化を始めており、世界市場のリスクオフに発展する可能性がある材料がまた一つ増えました。当面、予定された大きな材料のない中、突発的なニュースフローに警戒が必要でしょう。