2017年 11月 17日 (金) |
米国株リセット&シカゴ筋ポジション
昨日の米国株は、堅調に寄り付いた後、場中も穏やかな上昇が続き、過去数日の下落分を埋める展開となりました。昨日ご説明した怪しさはすっかり消え、VIX指数も11.76ポイントまで低下しました。波乱の始まりの予兆は完全にリセットされ、仕切りなおしとなったわけですが、税制改革法案の行方、ロシアゲート問題の捜査進行、北朝鮮問題など、リスク要因は多数ありますので、警戒は継続すべきでしょう。
先週末になぜか発表されなかった11月7日時点のシカゴ筋ポジションのデータが、遅れて発表されました。円ショートは10月31日の173,454枚から182,184枚へ更に増加、円ロングは54,585枚から54,336枚へ微減、その結果差し引きのネット円ショートは118,869枚から127,848枚への増加となりました。127,848枚は、今年最高だった7月18日時点の126,919枚を上回り、今年最高更新です。投げエネルギーはフルに溜まってきたということで、何らかのネガティブニュースがあり、円ショートの推計簿価112.85円を下回って行くと、投げエネルギーの放出が始まることが想定されます。今日東京時間で112.85円を下回る動きとなっており、今日のNY時間でのニュースフローと値動きに注目です。
ところで日本株ですが、まるで仕手株のような激しい値動きです。今日もそうですが、日中に突然逆に動くこともあり、落ち着くまでは「なにもしない」が正解に思えます。