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2017年11月22日のマーケット・コメント

ドル円と米国長期金利の相関-相関継続だが水準訂正された可能性大

 

昨年1月末に日銀がマイナス金利政策を導入して以降、ドル円は米国長期金利(米国10年国債利回り)と強く相関しています。特に、今年3月以降の相関係数は非常に高いです。その間のドル円と金利の対応は、2.2%=111円を中心に、金利0.1%の変化でドル円1.50円変化となっていました。つまり、2.0%=108円、2.1%=109.50円、2.2%=111円、2.3%=112.50円、2.4%=114円でした。

 

ただ、前回のコメントでもご説明したように、ここ最近はドル円と米国10年国債利回りとの相関は継続しているものの、金利に対応するドル円レートがずれてきています。現在の米国10年国債利回りは2.35%で、以前の対応関係を当てはめるとドル円レートは113.25円となります。しかし現在の実際のドル円レートはそれよりも約1円円高の112.28円です。これは、「金利に対してドル円が出遅れており、いずれドル円がキャッチアップする」と考えるよりも「円ショート・ポジションが大規模に積みあがり、その偏りにより金利に対応するドル円レートの水準訂正が入った」と考えるべきだと考えます。

 

0.1%=1.50円の変動、という関係は変わっていないとすれば、2.35%と112.28円から算出される2.30%に対応するドル円レートは111.53円となります。つまり金利に対応するドル円水準は1円切り下がり、2.0%=107円、2.1%=108.50円、2.2%=110円、2.3%=111.50円、2.4%=113円となったのではないでしょうか。

 

FRBの利上げ姿勢継続により、短期金利には上昇圧力がかかっている一方、インフレ期待が高まっておらず長期金利は上昇が抑制されているのが現状です。この状況により、イールドカーブはフラットニング(平坦化)していますが、それにも限界があることを考えると、政治リスクや地政学リスクの顕在化によるリスクオフが起こらない限り、米国10年国債利回りは2.1%-2.5%のレンジでの推移が続くと思われ、そのレンジに対応するドル円は108.50円-114.50円となります。