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2017年11月6日のマーケット・コメント

パウエル理事が次期FRB議長に決定&シカゴ筋ポジション続報など

 

先週末は、米国雇用統計発表、次期FRB議長人事発表と大きなニュース・フローがありましたが、まず、シカゴ筋ポジションからご報告します。先週末に発表された10月31日時点のポジションですが、円ショートは10月24日時点の176,934枚から173,454枚へ微減、円ロングは60,077枚から54,585枚へこちらも微減、その結果差し引きのネット円ショートは116,857枚から118,869枚へ微増となりました。依然としてネット円ショートは非常に高水準のままの状態であり、何らかのネガティブ・ニュースフローがあれば、それをきっかけに円ショートの買い戻しにより円高ドル安進行するエネルギーは溜まったままの状況です。

 

先週金曜日に発表された米国雇用統計ですが、失業率は事前予想の4.2%より強い4.1%でしたが、非農業部門雇用者数変化は事前予想の313,000人増よりも弱い261,000人増、平均時給も事前予想の前年比2.7%増よりも弱い前年比2.4%増にとどまり、まちまちな結果となりました。これを受けて米国10年国債利回りは、2.33%まで低下しました。過去の相関から算出される2.33%に対応するドル円レートは113円程度です。

 

11月2日に、次期FRB議長はパウエル理事と発表されました。パウエル理事の特徴は「タカ派でもハト派でもない中立派」「コンセンサス重視」「金融規制緩和には寛容」といったところです。トランプ大統領は、イエレン議長の手腕を評価しつつも「人事で自らの爪あとを残したい」ことに加え、金融規制緩和に慎重なことが再任を見送った要因でしょう。パウエル理事は2012年の就任以来、一度もFOMCで反対票を投じたことがありませんので、議長就任以降も現状路線が継続されると思われ、議長就任自体はドル安要因でもドル高要因でもないでしょう。

 

ドル円は雇用統計発表を受けて10年国債利回りが低下した際もほとんど調整せず、本日は7月11日高値114.50円を抜き、おそらく円ロング筋のストップロスにより一気に114.74円まで上昇した後、急速にしぼみ現在114.30円台での値動きとなっています。上述の通り、1.ネット円ショートは高水準であること、2.2.33%に対応するドル円レートは113円程度であること、に加え、3.本日の値動きで円ロングの整理が進んだと思われること、により、ドル円のトレーディング・ショート(ドル売り)の姿勢継続で問題ないと考えます。下値めどとなるチャート・ポイントは111円台半ば(米国10年国債利回り2.23%に相当)、110円(同2.14%に相当)です。