米国株はリターン・リバーサル継続でピークアウト懸念

昨日の米国株は、時間外先物の大幅上昇の流れを引き継ぎ高寄りしたものの、場中はずるずると下落する展開となり、安値引けとなりました。NYダウは、ボーイングやウォルト・ディズニーなどの上昇によりプラスで引けましたが、S&P500は小幅下落、ナスダックは1％を越える下落となりました。内容としては11月29日と同様に、半導体関連銘柄やネット関連銘柄を中心に、年初来の株価上昇が大きかった銘柄が下落する、リターン・リバーサル相場でした。

11月29日の米国株市場の動きを受けて、11月30日付のコメントでご説明したように、リターン・リバーサルの継続は、市場参加者のリスク許容度の一歩後退を意味し、もし何らかの悪材料に反応してリスク許容度が更にもう一歩後退するようなら、市場全体の大幅調整に繋がる可能性のある状況です。

昨日の米国株の動きを受けて、本日の日本株も同様にリターン・リバーサル傾向の相場動向となっています。大型株だけでなく、新興市場でも直近の株価上昇が大きかったがここにきて急反落している銘柄が、昨日今日散見されます。相場が発する声に従い、リスクを下げるべき局面だと思います。