今週末の「もうひとつの」注目材料

今週末の最大の注目材料は、いうまでもなく日米首脳会談です。日米2国間自由貿易協定と駐日米軍を含む安全保障は、間違いなく話題に上ると思いますが、具体的な方向性にどこまで踏み込んだ要求をしてくるのか、まったく予測が付きません。また、麻生財務相も同行することから、金融・財政政策も話題に上ることは間違いないのですが、どの領域にどの程度踏み込んだ話になるのか、これもまったく予測が付きません。週末の報道内容が、本当に楽しみです。

今週末にもうひとつ注目すべき材料があります。それは毎週土曜日に、その週の火曜日時点のデータが発表されるドル円のシカゴ筋ポジションです。最新データは1月31日時点ですが、今月に入って、NY市場で急激に円高ドル安進行した日が多く、シカゴ筋ポジションの「円ショートの投げエネルギー」が徐々に放出されている可能性があり、今週末発表の2月7日時点のデータでそれをうかがい知ることができるからです。

もし円ショートポジションがかなり整理されていたら、当初の予定通り110円トライから押し目買いを始める安心感に繋がりますが、あまりポジションが減っていないようであれば、110円トライと決め付けずに「投げエネルギーの放出」と感じられる急激な円高ドル安進行を待ってから買い始めるべきです。もちろん、首脳会談で円安ドル高けん制的な発言があれば、エネルギー放出に繋がります。