日本株は依然ボックス圏の動きと想定
昨日の米国株は小幅下落、ドル円は昨日比でほぼ横ばいだったにもかかわらず、本日の日本株は寄り付いてから先物主導で、日経平均で200円上昇、その後も高値圏でも見合って引けるという、外部環境に左右されずに日本株独歩高となりました。今年に入ってから毎月月初日に上昇していることが多く(今年は4月以外のすべての月初で上昇)、月初に資産配分のリバランスを行なう運用手法の影響と言われています。また、完全に先物主導だったことから、来週金曜日のメジャーSQ(ラージ先物とオプション双方の清算日)に向けて、オプション・先物トレーダーの仕掛けが入った可能性もあります。
しかし、リバランスであれば今日限り、メジャーSQに向けた仕掛けだとしても6月9日寄りまでの、期間限定の要因です。日経平均が20,000円を超えるかどうかに注目が集まっていますが、仮に超えることがあったとしても、それはボックス圏の上抜けと見るべきではないでしょう。オーバーシュートでボックスの上限を一時的に上回っただけ、と見るべきだと思います。もしボックス圏の上げ下げを取るトレーディングをするならば、売りあがったり買い下がったりするのではなく、ピークやボトムが確認されてから順張りでポジションを取ることをお勧めします。高値から100円下げたところを売る、安値から100円あげたところを買う、というイメージです。
最近、酒田五法で有名な本間宗久が書いた「本間宗久相場三昧伝」という本を読み直しました。その中に「天井売るな、底買うな」とあり、強く印象に残りました。天井を売ろうとしたり、底を買おうとしてはいけないのです。