2017年 6月 9日 (金) |
木曜日の3大イベントは無風通過
木曜日の3大イベントとして注目されていた、ECB会合、コミー証言、英国下院選挙でしたが、ECB会合、コミー証言ともに、内容は事前に予想された域を出ず、市場に何のインパクトも与えませんでした。
残りの英国下院選挙ですが、先ほど開票が確定し、与党・保守党は318議席と選挙前の330議席から議席を減らす結果となり、単独過半数が確保できない状況となりました。しかしこの議席数は、ぎりぎりですが市場インパクトのない議席数です。なぜならば保守党の方針に近い民主統一党が10議席を得たため、連立を組めば合計328議席になり、何とか過半数となるからです。メイ首相も続投の見込みなため、今後の先行きが今回の選挙で大きく不透明になった、という事態にはならなかったということです。
次の注目は6月14日のFOMCです。利上げ決定は完全に織り込まれていますので、注目点は次の2点です。
1.バランスシート縮小議論にどこまで踏み込むか。今回相当踏み込んだ議論がなされれば、9月20日会合での縮小開始もありえます。
2.ドットチャートの変化。おそらく変化ない今年年末時点ではなく、来年年末時点と長期の予想中央値に変化があるかが注目です。
もしFOMCを受けて円安ドル高が進行するようなら、トレーディングで仕込んだドルを利食うことを考えましょう。しばらくドル高要因が見当たらなくなるためです。