2017年 7月 11日 (火) |
ドル円はピークアウト確認まで売り増しは控えるべき動き
本日、ドル円は5月11日の高値114.38円を上回る動きとなっています。テクニカル的にはダブルボトムの形になり、次の節目は3月10日高値の115.50円になったことになります。米国10年国債利回りは2.39%のまま横ばいですので、これまで続いた金利との相関を無視した形で円安ドル高進行となっています。このように想定外の動きになった時には、一旦ポジション積み増しを中止し、ピークアウトを確認してから再開すべきです。
明日、明後日には、イエレン議長の議会証言、14日には米国消費者物価指数の発表が控えています。イエレン議長の議会証言内容は、次のアクションは利上げではなくバランスシート縮小開始だ、というニュアンスになる可能性を感じるものの、それはすでに市場コンセンサスとなっており、市場インパクトは与えないでしょう。消費者物価指数がピークアウトのきっかけになるのか、が目先の注目点です。それがきっかけにならない場合、115.50円トライまでありうる、と考えるべきです。
ただ、言うまでもないですが、最も重視すべきはチャート分析でも、経済指標そのものでもなく、「明確なピークアウト」という「動き」です。「明確なピークアウト」とは、直近高値から少なくとも0.50円以上の下落で、何らかのきっかけがあればよりわかりやすくなります。