シカゴ筋ポジション続報-ドル円押し目買いは慎重にすべき
先週末に7月18日時点のシカゴ筋ポジションが発表されました。ドル円は7月11日NY引け113.94円、7月18日NY引け112.07円と2円近く円高進行していましたから、円ショート・ポジションもある程度整理が進んだと想定していました。ところがなんと、円ショート・ポジションは7月11日時点の152,903枚から7月18日時点では164,338枚へ増加、円ロング・ポジションは40,778枚から37,419枚へ減少、差し引きのネット円ショート・ポジションは112,125枚から126,919枚への増加だったのです。
126,919枚のネット円ショート枚数は、2015年の最大枚数116,286枚(2015年6月9日)、2014年の最大枚数120,878枚(2014年9月30日)を上回る水準です。アベノミクス始まって以来、126,919枚を上回っていたのは、2013年12月(最大は2013年12月24日の143,822枚)のただ1期間のみです。ちなみに2014年1月にはドル円は105,47円から100.76円と、ほぼ5円幅調整しました。(ネット円ショート枚数は2014年2月4日の76,829枚に減少)
7月18日から本日に至るまで、更に1円以上の円高ドル安進行となっておりますので、さすがに多少はポジション調整がなされた可能性はあるものの、大きく調整が進んだとは思えず、ドル円の押し目買いは、シカゴ筋のポジション調整が確認されるか、あるいはドル円の急落反転があり、ポジション調整がピークアウトした可能性を示唆する値動きになるまで控えるべきでしょう。逆に、FOMCなどを受けて、もし112円台以上にドル円が戻るようなら、トレーディング・ショートのポジションを作りたい状況です。