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2017年7月7日のマーケット・コメント

ドル円は雇用統計で転機を迎えるか

 

ドル円の堅調な動きが続いています。昨日の米国市場では、米国10年国債利回りは2.38%まで上昇(内訳は、物価連動債利回り0.60%、BEI率1.78%)しました。日本時間では、日本10年国債利回りが0.10%まで上昇したことを受け、日銀が今年2月以来となる指値オペを実施しました。それに反応し、ドル円は一時114円に迫る水準まで上昇しました。

 

先週末に6月27日時点のシカゴ筋ポジションが発表され、円ショートの増加が見られました。6月27日以降今日に至るまで、ドル円は緩やかな円安ドル高進行となっており、円ショートが減少しているとは想定できません。また、米国債市場では短期筋のロング・ポジション(金利低下にかけるポジション)が、相当整理されたそうです。この状況を踏まえると、ドル円は円ショートの買い戻しが入りやすく、米国債はロング・ポジションの整理が進み、更なる下落圧力はなくなった、と言えます。何らかのきっかけがあれば、米国金利低下、ドル円下落(円高ドル安進行)となりやすい状況です。

 

その「きっかけ」になりそうなのが、今日米国で発表される雇用統計です。主要数値の予想値を見ると、非農業部門雇用者数変化が17.8万人増加(前月実績13.8万人増加)、失業率4.3%(同4.3%)、平均時給2.6%増加(同2.5%増加)となっています。発表される数値が弱いものであれば、米国金利急低下、ドル円急落もありえるでしょう。雇用者数変化や失業率が強い数値だったとしても、平均需給が予想並みであれば、出尽くしで米国金利低下、ドル円下落となる可能性が高いと思います。

 

ドルのトレーディング・ショートにとって唯一のリスクは、発表内容全般が予想よりも強く、中でも平均時給の伸びが予想を大きく上回った場合です。その場合、BEI率上昇により米国金利上昇、ドル円は115円乗せまで伸びる可能性がありますので、売り向かいは控え、売り増しはピークアウトを確認してから、という対応にすべきです。