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2017年8月18日のマーケット・コメント

株の押し目買いは危険(2)

 

昨日、米国株が比較的大きな下落となりました。トランプ大統領をめぐる混乱に加え、バルセロナでテロがあったことがきっかけとされています。ただ、米国個別銘柄の動向を見ると、広く全般の銘柄が指数並みの下落となっており、現物主導ではなく先物主導の下落だったことが伺えます。目先の最大の注目点は、この下への値動きに現物を売る動きが追従してくるかどうかです。

 

状況としては8月9日と同様です。その時に(8月9日付コメント参照)ご説明したとおり、大きな下落波動への入り口である可能性がまったくないとは言えない状況であるため、ここで「押し目買い」を行なうのは危険です。結果的に今週前半のように、今回も戻り局面があり、やはり押し目買いだったじゃないか、となってとしてもそれは結果論に過ぎません。大きなリスクを取って小さなリターンを狙いに行く、というのは合理的行動とはいえないからです。

 

2016年1-2月や2015年8-9月のような大幅下落に発展するためには、アセット・アロケーターの株式への配分の削減を行なうことが条件です。アセット・アロケーターは、1.明確な下への値動き、と、2.彼らの顧客に配分変更を簡潔に説明できる理由、の双方が必要です。今日と週明け月曜日の米国株動向に注目です。

 

ドル円は、109円台前半からは買い下がり、最大112円程度までの戻りを取りに行くトレーディング局面というスタンスに変更ありません。今回の米国株の下げが仮に大きな下落波動の入り口だったとしても、一気に円高ドル安進行となるとは思えず、多少の損切りで投げることも、108.13円を切ったところから買い下がりを中止して、最悪105円程度まで耐えることもできるからです。また、そもそも今回の米国株の下げが大きな下落波動の入り口である可能性は大きくなく、今年5月や6月のように、もみ合いに回帰する可能性の方が高いと思われます。株と違い、リスクとリターンがバランスしている、ということです。