シカゴ筋ポジション続報-ポジション整理進行
先週末発表の8月15日時点のシカゴ筋ポジションは、円ショートが8月8日の135,623枚から120,800枚へ減少、円ロングが39,810枚から43,308枚へ増加、差し引きのネット円ショート・ポジションは95,813枚から77,492枚へ、大きく減少しました。8月15日は110円台後半までドル円が反発した日でしたが、8月16日以降は再び円高ドル安進行となっており、ポジション整理は更に進んだことが想定されます。
先週金曜日には、108.60円まで円高ドル安進行となり、8月11日の108.73円や6月14日の108.68円を割りこんでしまいましたが、4月17日の108.13円を割り込まない限り「チャートが崩れた」とは言えず、引き続きドル円はボックス圏の動きが継続だと考えられます。今週末のジャクソンホール会合や、9月1日の米国雇用統計が目先の材料ですが、9月20日FOMCでのバランスシート縮小開始決定予想が覆らない限りドル円の下抜けはなく、109円台前半からは買い下がって111円台へのリバウンドをとりに行く局面、という見方を維持します。
先週金曜日の米国株は小幅続落となりましたが、現物主導の売りが入っている様子はなく、今日も現物主導の売りが入らなければ、大幅下落波動の入り口である可能性はほぼ消えます。今日の米国株動向が重要ですが、バノン氏辞任は大きな波乱要因の消滅と捉えられ、目先の市場インパクトとしてはむしろポジティブと解釈される可能性が高いと考えられます。その場合、株は一旦戻って仕切り直し、という展開が想定されます。