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2017年8月9日のマーケット・コメント

株の押し目買いは危険

 

昨日、米国株市場は日中に最高値を更新した後に、北朝鮮問題の深刻化を受けて引けにはマイナス圏まで下落しました。ドル円も典型的なリスク・オフの動きとなり、円高ドル安進行となりました。本日の日本市場では、円高株安が更に進行し、日経平均は一時6月1日以来となる19,700円割れまで下落しました。ずっと狭いレンジの動きのあとの久しぶりの押し目ですが、ここでの押し目買いは危険だと思います。

 

これまで何度もご説明してきたように、高値圏でボラティリティの低い状態でもみ合った後は、最終的に抜けるのは下で、調整幅は大きなものになる、ということが過去からの経験則です。もちろん、本日の時点で「レンジを下抜けして大幅調整が始まった」と断定することはできませんが、その可能性は否定できません。再びレンジ内に戻るとしても、現在の水準からの上値余地は、本格調整の始まりだった場合の下落余地に比べれば小さく、リスク・リターンが割に合いません。

 

また、企業業績発表がほぼ終了している時期に調整の動きとなっていることも、ここでの押し目買いが危険であると判断する理由です。全体として今回の業績発表内容は好調だったと言えるにもかかわらず、それが株式市場全体の上昇要因になっていません。むしろ、好調な業績発表という下支え要因が今後なくなることにより、株式市場全体が先物主導の売り崩しなどにより下落しやすくなった、と考えられます。

 

本日の米国株が小幅とはいえない程度以上の下落となれば、世界的株式市場本格調整が始まった可能性がぐんと高まります。本日の米国株動向に注目です。ドルの押し目買いの慎重スタンスも継続です。