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2017年9月11日のマーケット・コメント

米国金利、ドル円ともに反発局面へ-ドル円は出遅れ感あり

 

北朝鮮が何をするのか注目だった9月9日の建国記念日でしたが、何もせずに終わりました。それを受けて東京市場では、ドル円、日本株ともに反発の動きになっています。ただ、米国10年国債利回りと比較すると、ドル円の戻りに出遅れ感があります。以下、直近の利回りとドル円の推移を振り返ります。

 

米国10年国債利回りは、先週木曜日の東京時間では2.09%で、その時のドル円は109円前後でした。その後、ECB会合を受けて2.04%まで低下、ドル円は108円台前半に下落。更に先週金曜日には欧州市場で2.01%まで低下し、ドル円は107円台前半まで下落しました。しかしNY市場で2.05%まで上昇するも、ドル円は108円台を回復できずに先週を終えました。週末に北朝鮮が何もしなかったことを受けて、米国10年国債利回りは現在2.09%まで上昇していますが、ドル円は108円台半ばまでの上昇に留まっています。金利水準から見れば、109円前後に戻っているはずなので、ドル円に出遅れ感があるのです。

 

米国の金利動向やそれに連動しているドル円動向は、市場が織り込む12月利上げ確率に左右されますが、債務上限の期限が3ヶ月延長され12月15日となったことや、ハリケーン被害の影響がいつごろまで残るのか見極めが必要になったことなどから、12月利上げ確率は20%まで低下しています。目先は9月14日発表の米国CPI(消費者物価指数)が注目材料ですが、市場は予想よりもやや弱いとの織り込みをしている印象です。ですので、前月比コアCPIが予想の0.2%以上であれば、金利上昇、ドル上昇、前月と同水準の0.1%であれば中立と思われます。

 

ドル円が戻れば、米国株が安定している限り日本株も戻りを試す展開が想定されます。しかし、日本株は円高ドル安進行した先週には下げ渋り、本日の大幅上昇ですでに先週月曜日の水準を上回っています。先週月曜日のドル円は109円台後半だったことを考えると、やはりドル円に出遅れ感があります。主体別売買動向では、先々週に現物と先物合計の外人投資家動向はわずかではありますが7週間ぶりに買い越しとなりました。しかし積極的に上値を買っていく姿勢に転じたとは思えず、日経平均が20,000円を越えていくイメージは持てません。75日移動平均(現在19,860円)が上値めどと見ます。

 

前回コメントの追記で、「その後ドル円は108円を明確に割り込む動きとなっています。一旦買い増しは中止し、下値が定まるのを待つべきと考えます。」としましたが、北朝鮮イベント通過で現状の108円台半ばはトレーディング機会という見方に戻します。