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2017年9月22日のマーケット・コメント

高値圏での大陰線は転換のサイン

 

本日、米国のトランプ大統領が北朝鮮に対する新たな制裁案を発表し、これに対して北朝鮮の金正恩委員長が「史上最も強硬な対抗措置を取る」と発言したことを受けて、ドル円、日本株ともに急落しています。なお、金委員長自らが軍事行動に関して発言するのは、2011年の政権継承以降初めてのことだそうです。

 

トランプ大統領は、すでに中国人民銀行(中国の中央銀行)が中国金融機関に北朝鮮との取引停止を指示したことも明らかにした上で、「外国(米国以外)の金融機関は、米国と取引を続けるか、北朝鮮と取引を続けるか、選択を迫られる」と発言しました。もしすべての国の金融機関がこれに従えば、北朝鮮のすべての外貨口座は凍結されることになり、北朝鮮は輸入決済が一切できなくなることになります。中国はすでに米国側に着いたということは、あとはロシアの対応次第でしょう。

 

一方、北朝鮮の「史上最も強硬な対抗措置」は、太平洋上での水爆実験と言われています。北朝鮮は太平洋上に領土はないため、水爆弾頭を搭載したミサイルを太平洋上に落下させる、ということになります。もしそれが実行されれば、いよいよ米軍が軍事行動に出るのは確実になります。太平洋の放射能汚染も心配されます。市場は強烈なリスクオフとなるでしょう。

 

さすがに上記を前提に投資行動するわけには行きませんので、北朝鮮の挑発行為はこれまでの範囲を越えない、ということを前提とします。ドル円はトレーディングのドルショート開始です。今年のドル円推移を振り返ると、円安ドル高から円高ドル安への転換点で高値圏で大陰線が出て、トレンド転換しています。1月、3月、5月、7月ともにそうでした。今回も本日戻り高値圏での大陰線となります。短期トレンドが転換した可能性大です。日本株も同様に短期トレンド転換の可能性大です。もし市場が北朝鮮リスクを織り込むようなら、それは円高株安要因ですので、それは追い風となります。