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2018年1月22日のマーケット・コメント

シカゴ筋ポジション続報-目先は押し目買いより吹き値売りスタンス

 

先週末に発表された1月16日時点のシカゴ筋ポジションですが、円ショートが1月9日時点の162,912枚から157,502枚へ減少、円ロングが37,376枚から38,152枚へ微増、その結果差し引きのネット円ショートは125,536枚から119,350枚へ減少となりました。この間、ドル円が約2円円高ドル安進行したことを考えると、円ショートは増加こそしなかったものの減少幅は大きいとは言えず、ポジション整理は進んでいない状況です。

 

ドル円は1月17日以降はもみ合いの動きとなっており、ポジションが大きく変化したとは想定されません。何らかのきっかけにより、ドル円が大幅下落しやすい状況に変化なく、もみ合っている間にトレーディング・ポジションを取るとすれば、押し目でドルを買うのではなく、吹き値でドルを売るスタンスで臨むべきでしょう。

 

一方、もう少し長い投資期間で考えた場合、次のドル円大幅下落の際には、円ショートのポジションが整理されていることを信じてドルを買い下がり始めるべきでしょう。米国10年国債利回りは先週末には2.66%(内訳はBEI率2.07%、物価連動債利回り0.59%)と、2016年12月や2017年3月の水準を上抜き、2014年4月以来の高水準まで上昇しています。昨年末の同利回りは2.41%だったので、今年になって0.25%上昇している中、ドルインデックスは1.6%下落、ドル円は1.7%下落となっており、金利上昇に対してドルは逆行安となっています。(ドル円はドルインデックスとほぼ同水準の下落で、今年のドル円下落は「ドル安」が主要因で、日銀の政策変更への懸念による「円高」が主要因ではないことがわかります。)

 

この金利上昇・ドル逆行安の背景は、米債務上限問題への懸念や原油価格上昇など、いくつかの解説がありますが、いずれにせよ一時的な動きであり修正に向かう、と思われます。つまり、金利が低下するかドルが上昇するか、いずれかが(おそらく両方が)起こると考えられます。日銀が円高材料を提供するとは思えないため、短期ポジションが整理されれば、ドル円は再びボックスの上限(114円台)を試しに行く展開が想定されます。