2018年 10月 16日 (火) |
短期外人投資家の先物ポジション整理は終了した模様
本日の日本株の動きを振り返ると、短期外人投資家の先物ロング・ポジションの整理は終了した可能性が高いと思われます。前場から後場寄りにかけては、日本株は中国株の動きに沿った値動きでしたが、後場14時ごろから中国株がマイナス圏で推移していたにもかかわらず、日経平均先物は22,300円から22,500円越えまで上昇しました。先物ロング・ポジションの整理が一巡していなければ、このような値動きにはならないでしょう。
ドル円は午前11時過ぎに麻生財務相が、貿易交渉に為替を入れることは基本的にない、との発言を受けて111円台から112円台に上昇したことも、日本株上昇の背景にあるでしょう。昨日の米国株はまだ不安定な動きでしたが、徐々にVIX指数も低下してきており、米国株が反発すれば短期的に日経平均は23,000円程度まで戻ると想定されます。もし今日以降に米国株下落などにより22,000円に迫る局面があったら、短期トレーディング買いの機会だと思います。
しかし、それはあくまでも向こう1週間程度の短期勝負です。一旦戻った後、日本企業の中間決算発表により下期業績懸念が生じて再び下落に向かう、という見通しに変更ありません。