日本株のリバウンドは一巡か
一昨日の米国株大幅上昇を受け、昨日の日本株も大幅上昇となりました。日経平均は一時23,000円に迫る水準までの上昇となり、私が想定していたリバウンド目処を達成しました。また昨日、9月26日FOMC議事録が発表されましたが、多くのメンバーが「利上げは中立金利を越えるまで継続されるかもしれない」という10月初めのパウエル議長による講演での発言を支持していることが示され、それを受けて米国市場では、米国長期金利上昇、ドル円上昇、米国株横ばいという反応でした。
本日の日本株はドル円が上昇したにもかかわらず、輸出関連業種など景気敏感業種主体に軟調な展開となっています。今朝発表された日本の9月貿易統計で、輸出が22ヶ月ぶりに前年同月比減少に転じ、為替の円安進行によるプラス要因よりもトップライン(売り上げ)の減少によるマイナス要因を市場が懸念している、ということだと思います。業績発表を控える時期でもあり、現状から更に上を買い上げていくような状況ではないと思われ、「日経平均23,000円の壁」が復活した可能性が高いです。中国株も、もはや買い支えの動きはなくなり、安値模索の動きが続いています。
ところで、サウジアラビア皇太子のジャーナリスト暗殺への関与をめぐる問題ですが、米国による追及で事態が深刻化する可能性は無い、と考えます。原油価格の高騰は米国経済にとってあまりにもリスクが大きく、ジャーナリスト1人を暗殺したという人道問題とは、とても釣り合いが取れないからです。そもそも北朝鮮の金正恩委員長は数々の暗殺に関与していたにもかかわらず、人道問題を取り上げずに米朝関係の修復を図っており、整合性が取れません。