日本株は下げ渋り-G20に向けて買い戻し相場か
2日連続で米国株は大幅に下落しました。しかし日本株は、昨日も米国株の下落幅に比べると下げ渋り、本日は寄ってから徐々に下げ幅を縮め、更に下げ渋りが鮮明な展開となっています。先物は新規の買いではなく買い戻しと見られ、短期外人投資家が直近に大量に先物を売っていたポジションの巻き戻しと見られます。個別銘柄を見ると、明確に強いのが半導体関連株です。昨日、米国株は大幅下落しましたが、半導体指数は小反発していたことを受けた動きですが、これも新規買いというよりも買い戻し主導と思われます。
日経平均先物は、イブニングの安値が21,170円、本日寄り直後の安値が21,190円で、一旦はサポートされると想定された21,000円近辺に迫る水準であり、当面の安値をつけたとしてもおかしくありません。再度、21,000円トライの可能性はありますが、新たなネガティブ・ニュースフローがない限り、21,000円近辺のサポートを明確に下抜けすることはない、と思われます。
業績発表は終了し、次の大きなニュースフローは今月末のG20とその場で行なわれる予定の米中首脳会談です。もし米中首脳会談が取りやめになるとしても、その発表はG20直前になると想定されますので、今月いっぱいは買い戻し主導の軽い戻り相場となる可能性が高いと思われます。日経平均の戻り目処ですが、最大限で200日移動平均線の22,300円ですが、おそらくそこまでは戻りきらず、22,000円近辺で戻りは終了する、をメインシナリオとします。もし中国関連銘柄が戻るようなら、絶好の売り機会です。
米中首脳会談は不調に終わるか、会談そのものがキャンセルされるか、どちらかで、いずれにせよ下落要因だと思いますので、売りポジションは今月中に取っておきましょう。