日本株はやはり一旦底打ち反転-買い戻し終了で戻りは終わり
昨日のコメントでご説明したとおり、日本株は一旦底打ち反転の動きとなっています。個別銘柄を見ると、直近の下落率が大きかった景気敏感株が戻りを主導しており、新規の買いではなく買い戻しが中心でしょう。先物にも買いが入っていますが、こちらも買い戻し主導と思われます。状況としては11月下旬から12月初めにかけて戻った時と同様です。つまり「買い戻し相場は値幅は出るが短期間で終了する」ということです。昨日発表された11月の工作機械受注は前年同月比16.8%減で、外需は前年同月比28.9%減でした。中国景気減速の底入れ時期はまったく見通せず、業況悪化の継続が確実な中、景気敏感株を新規に買う投資家がいるとは思えません。
昨日のコメントで「戻りのメインシナリオは日経平均22,000円トライ程度」とご説明しましたが、その見方に変更ありません。今回は戻りきるタイミングを考えます。直近で買い戻し主導の戻り相場は、10月30日-11月8日(8営業日)と11月21日-12月3日(8営業日)の2回がありました。どちらも8営業日で、また11月8日はFOMC、12月1日は米中首脳会談というビッグ・イベントで戻りが終了したという共通点もあります。
今回で言えば言うまでもなく、目先のビッグ・イベントは12月19日のFOMCです。11月8日のようにイベント(FOMC)直前に高値を付けるか、12月3日のようにイベント(米中首脳会談)直後に高値を付けるのか、どちらになるかはわかりませんが、12月19日か12月20日のどちらかに高値を付ける可能性が高いと思われます。12月19日であれば今日から6営業日、12月20日なら7営業日となり、過去2回が8営業日だったことを考えると、期間的にも違和感ありません。
「値幅の見通し」と「時期の見通し」がぴったり当たれば美しいのですが、そのどちらかがずれる可能性も当然あります。その場合、以下が考えられます。
1.12月19日よりも早く22,000円近辺に到達 → 売り上がり始め
2.12月20日になっても22,000円近辺に到達せず → 売り上がり始め
年明けから再び大きな下落波動と成る可能性が高いと考えられるため、年越しはカラ売りポジションを持って臨むべきと考えます。