株の戻りはまだ終わっていないと見る
日本株は、一昨日昨日と2日間順調に戻りましたが、メジャーSQである本日は、小安く寄ってしばらくもみ合った後、9時40分頃に急落、その後も下落し続け11時過ぎには一時前日比462円安となる21,353.94円まで下落しました。結果論に過ぎませんが、この3日間の米国株は底練りの動きだったにもかかわらず、日本株が2日間で大幅上昇した背景に、SQに向けた買い上がりという需要があり、SQ終了でそれが剥落した、ということでしょう。
昨晩の日経平均先物の高値は21,850円で、昨晩から2019年3月限になっているので現物換算だと21,920円程度となり、22,000円近辺と見ていた戻りめどを達成した、と見ることもできます。これで日本株の戻りは終了と見るべきでしょうか?私は戻りはまだ継続中と見るべきと考えます。その根拠は、繰り返しになりますが、この3日間米国株は底練りの動きであったことです。今後、19日のFOMCに向けて米国株が反発し、それを受けて日本株も反発する、という可能性が最も高いと考えます。もちろんその逆で、米国株が下抜けしたら、日本株も下抜けする可能性が高いため、もしそうなったら頭を切り替える必要があります。
個別銘柄の動きを見ると、水曜日木曜日(特に木曜日)に買われた銘柄ほど本日は売られており、短期投資家の買い戻しと新規カラ売りが動きを主導していることが伺えます。売買代金が少ないままにもかかわらず、上下に大きく動いているということも、中長期資金が売買の中心ではないことを示唆しています。1日の値幅が大きく出やすい、ボラティリティの高い状態が継続する、ということです。
結論としては、前回のコメントから変更なく、12月19日のFOMC前後までの戻り継続、をメインシナリオとします。