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2018年12月27日のマーケット・コメント

予想通り戻り開始

 

前回のコメントで「株は売られすぎの領域に入り、早晩戻りに入るが、戻り目処は日経平均で21,000円程度」とご説明しました。昨日の日本株は、米国株が休場だったため、確信的に戻れずに乱高下しましたが、昨日米国株が大幅上昇したことで、本日の日本株は本格的な戻り相場となっています。個別銘柄の値動きを見ても、これといった特色はなく、何かを織り込んで反発しているという状態ではなく、直近に売られすぎた分を戻している、典型的な戻り相場となっています。

 

今月25日までの激しい下落、そして今日の急反発と、ボラティリティは高止まりしており、年末年始に向けて先物などでヘッジ・ポジションを持とうという需要は強いと想定されます。従来は「年初から再び下落が始まる可能性が高いため、年内に売りポジションを取って年を越すべき」と考えていましたが、それを修正し「年明けにはヘッジの買い戻しが入る可能性が高いため、ポジションを取らずに年を越して、年明けに更に戻ったところで売りポジションを取る」とします。

 

戻りの目処は前回ご説明したとおり「戻りで20,000円台回復はあるが、21,000円台回復は微妙で、21,500円以上に戻ることはおおよそ期待できない」で変更ありません。ドル円は110-115円のボックス相場は維持されていると考えられ、現状の111円近辺でも買ってよいと考えます。

 

日経平均の今回の安値は昨日の18,949円になりましたので、12月3日の高値22,699円から16.5%下落、3分の1戻しが20,199円、半値戻しが20,824円、3分の2戻しが21,449円となります。ちなみに10月の下落の時は、10月2日の高値24,448円から10月26日の安値20,972円まで14.2%下落、3分の1戻しが22,131円、半値戻しが22,710円、3分の2戻しが23,289円という状況で、実際の戻り高値は11月8日の22,583円でしたから、3分の1戻しは達成したが半値戻しには届かず、でした。本日の高値は20,212円までありましたから、本日で既に最低目標である3分の1戻しは達成したことになります。